弁護士は強制加入!!日弁連って何?
ニュースの中でよく「日弁連(日本弁護士連合会)」が共謀罪に反対、安保法制は憲法違反だ、などと政治活動をしていますがそもそも「日弁連」って何なんでしょうか?
弁護士の中で任意に加入できる団体なんでしょうか?(もうタイトルに書いてしまいましたが)
弁護士ってどうやってなるの?
まず初めに弁護士になる方法について記したいと思います。
ご存じない方は司法試験に合格して書類をチョチョイと書けばなれるんじゃないの?なんて思っている方もいるかもしれません。
方法には色々な過程がありますので説明します。
日本弁護士連合会│Japan Federation of Bar Associations:弁護士になるには
- 法科大学院で2年間または3年間学ぶ。または、予備試験に合格することで司法試験の受験資格を得ます。
- 司法試験を受けて合格する。
- 研修(司法修習)を受ける
- 日弁連への登録料、弁護士会への入会金等を支払う。(その後、毎月会費の支払いがあります)
「私、弁護士にはなりたいけど日弁連には加入したくないから登録料は払わないよ」ということはできません。
なぜなら弁護士法という法律で決まっていますから。
弁護士法8条、9条、47条を見てみましょう。
(弁護士の登録)
第八条 弁護士となるには、日本弁護士連合会に備えた弁護士名簿に登録されなければならない。(登録の請求)
第九条 弁護士となるには、入会しようとする弁護士会を経て、日本弁護士連合会に登録の請求をしなければならない。
わかりましたか?日弁連は強制加入です。
ところで入会金、登録料、毎月の会費っていくら払うの?
上で書いた入会金等の諸々の会費についてですが、平成23年の少し古い資料ですが地域によって違って登録時の負担が60000円~630000円(書き間違えじゃないです)と幅が広く、登録5年目の毎月の負担額が36700円~85200円です。
弁護士経済負担額 【PDF】
法務省:法曹の養成に関するフォーラム第3回会議(平成23年7月13日開催)【こちらのページの一番下のリンク(「資料の要求について」(宮脇委員提出資料)に対する回答)が上のPDFファイルです】
日弁連の活動
始めにも書きましたが共謀罪に反対したり、特定秘密保護法廃止を求めたり、安保法制は憲法違反だと政治活動を行っています。
弁護士は法律を作るのが仕事ではありません。
法律を作るのは政治家の仕事です。
弁護士は法律を使い依頼人の利益を守るのが仕事です。その弁護士が法律を変えるために政治的活動を行う、それが任意の上で結成された団体であればまだ良いのですが強制的に加入させられる日弁連として政治的活動を行うのはいかがなものでしょうか。
このシステムに対して弁護士の中でも批判的な意見があります。
弁護士になりたくて頑張った。弁護士会に入らないとなれないので、入会した。多額の会費も払い続けている。すると、会や会長の名前で意見書や声明が出される。中には、共産党や社民党等の主張にそっくりで、自分の主張と真反対なものがよくある。「俺は政党に入ったんじゃ無い!」と叫びたくなる。
— 北村晴男 (@kitamuraharuo) 2017年4月9日