侵入ではなくパトロール?中国メディアが報じる尖閣諸島
中国による尖閣諸島周辺への侵略行為が頻発していますが日本のメディアでの取り扱いはあまり大きくありません。
中国によるサラミ戦略が進行して日本が懐柔されることが不安視されます。
ところで中国やその他海外のメディアは中国による尖閣諸島への領海侵入を海外へ向けてどのように報じているのでしょうか。
全文だと長いので重要なところだけ選んで要約します。
中国メディアによる報道
新華社通信(英語版)
China Coast Guard vessels patrol Diaoyu Islands - Xinhua | English.news.cn
複数の中国メディアの発表を見たのですが内容ははどれも同じで北京からの発表なので代表して新華社通信を紹介します。
中国による発表なのでもちろん尖閣(Senkaku)ではなく釣魚(Diaoyu)での発表となっております。
国家海洋局は中国海警局の船舶が釣魚島周辺の領海のパトロールを月曜日に実施したことを発表しました。
その他海外メディアによる報道
CNN(米)
2017年6月25日
中国海警局が日本の領海に侵入し、両国の間に緊張が走りました。日本の外務省は中国大使館に抗議しました。尖閣諸島は日本が実効支配しているが中国は自分たちの領土と主張しており釣魚島と呼んでいる。今年に入って中国による領海侵入は16回目。
REUTERS(英)
領海侵犯単独でのニュースは見つからなかったので中国が領海内でドローンを飛ばしたニュースから抜粋。
2017年5月18日
日本の領海である東シナ海に中国海警局の船舶4隻が侵入してドローンのようなものを1台飛ばしたことに対してスクランブル発進したことを発表した。両国では日本は尖閣諸島と呼び、中国では釣魚島と呼ばれる領土問題を長年抱えており、日本が実効支配しているが中国はこれに反発している。
BBC(英)
こちらも尖閣諸島への中国による領海侵犯の単独のニュースではなく特集記事から抜粋。
2017年5月28日
・尖閣の領域紛争
近年、日本の海軍と海警は中国による日本の領海への侵入に圧力を感じている。中国の海上法執行船による尖閣諸島への領海侵入は以前はめったになかったのだが日本政府が2012年に国有化したところから火が付いた。その後、両国の尖閣諸島における緊張は上昇し中国による武装した船舶が頻繁に領海侵入を繰り返している。一方、東シナ海と尖閣諸島の領空を飛ぶ中国の航空機に対する日本のスクランブル発進の回数は冷戦時の年間最大ピーク数994回を上回っている。
想像していた通り中国は『侵入』という言葉は使わず『パトロール』という言葉を使い自国の領海ということを主張している。
日本のメディアでも意図的かはわからないですが軽くしか報じないところも多いのですから海外のメディアでは日本の尖閣諸島について触れられることは少ないです。
外の国の人にとっては関心の深い話ではないので中国のプロパガンダに負けないように日本から英語で発信していかなければいけないです。